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●分離、統合と悟り |
平成二十二年六月二十七日正午一時 |
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自分とは何かを悟り、意識を解放するには、自己の意識と世界構造を良く認識することが大切である。
私たちは根源なる一つの光の意識、妙法蓮華経から分離した。分離の目的は、自分自身でもある大宇宙(法身)の認識、個の意識の発達による意識の進化、体験の蓄積、知恵の獲得である。この意識の分光、分裂は、他者との競争を伴い意識を加速的に進化させる。
しかし、分離は、欠乏感を生じ、その思いが不安感を呼ぶ。人類は、分離の始まり、自己の誕生以来不安と恐怖感にさいなまれている。
不安は、全体意識・妙法蓮華経から分離した仮想の意識である自我を無から守ろうという執着を生む。執着は、さらなる不安を呼び、不安はさらなる執着を呼ぶ。執着は、不安を元として、恐怖の観念体系、文明を築きあげ、恐怖は、戦争を呼び、原爆を作り出し、テロを起こす。
この世界を、人は輪廻転生する。盲目の故に恐怖し、自己を処罰する罪悪感の故に、人は、負のカルマを増大させる。
魂の負債は増え続け、償いは終わらない。まるで高利貸しに捕まったかのように。
しかし、人類の分離は、統合を前提として起こった。
分裂から生じる全ての負債は合一によって全て補われ解決する。智の統一、体験の共有、意識の合一その先には、更なる進化の地平、統合の大地が開けている。
日蓮大聖人は、意識から生まれ意識に還元する世界構造を、次の様に説かれる。
今本時の娑婆世界は三災を離れ四劫を出でたる常住の浄土なり。仏既に過去にも滅せず未来にも生せず、所化以て同体なり。此れ即ち己心の三千具足の三種の世間なり(観心本尊鈔)
全一なる無限に帰ると、全ての現実は自分、己心が生みだしたとする立場に人は立つ。全て自分が生みだした世界であるとは、他人もあなた自身のすがたということ。一なる意識へ回帰すると、全ての罪は許され正と負のカルマは統合止揚され今あなたは悟りの境地にある。その祈りの言葉、悟りのパスワードは南無妙法蓮華経 サッダルマ プンダリーカスートラ |
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